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2016年1月10日(日)

主張

宜野湾市長選挙

「オール沖縄」の勝利へ支援を

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 米軍普天間基地を一刻も早く、条件なしで閉鎖・撤去するのか、それとも辺野古への「県内移設」に固執して普天間の固定化を続けさせるのか―。沖縄と日本の未来を左右するとともに、安倍晋三政権の強権的な暴走政治を問う、全国的意義をもつ宜野湾市長選挙が17日告示(24日投票)されます。

普天間の無条件撤去こそ

 選挙は、翁長雄志県知事はじめ保革の違いを超えた幅広い市民・県民がスクラムを組む「オール沖縄」が支援するシムラ恵一郎予定候補と、仲井真弘多前知事とともに県民を裏切り、新基地建設を強行する安倍政権が全面支援する現職の佐喜真淳予定候補との一騎打ちです。

 安倍首相は「宜野湾は絶対に勝たないといけない」と自ら陣頭指揮を執るなど政権の命運をかけ、総力をあげています。選挙を目前に日米両政府は、20年前に合意した普天間基地のごく一部4ヘクタール返還を発表、ディズニーリゾート構想も打ち出し、全国の各種団体に自民・公明が推す佐喜真予定候補への推薦と対策を指示するなど、ありとあらゆる手段で臨んでいます。かつてない大激戦の様相です。

 米兵の少女暴行事件に県民の怒りが爆発し、日米両政府は1996年に普天間基地の「返還」合意をしましたが、いまも実現していません。最大の障害は、辺野古新基地建設=「県内移設」を前提条件に県民に押し付けているからです。さらに2012年、日米両政府は普天間基地へのオスプレイ配備を発表しました。これに対し翌13年、オスプレイ配備撤回と普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設断念を求め県内41市町村の首長と議長、県民大会実行委員会代表が上京し、政府に「建白書」を突き付けたのです。辺野古新基地と引き換えでない普天間基地の一刻も早い閉鎖・撤去こそ県民の総意です。

 市長選は、「銃剣とブルドーザー」で住民の土地を取り上げ造られた米軍基地を押し付け、事故率の高い危険なオスプレイ配備を強行し、新基地建設を強権的におし進める安倍暴走政権と、普天間基地の閉鎖・返還、オスプレイ配備撤回、県内への新基地建設を許さない「建白書」実現を求める、県民・市民との、誇りと尊厳をかけた激しいたたかいとなっています。

 県民・市民の願いを託せるのは、「建白書」の立場を貫くシムラ予定候補であることは明らかです。佐喜真予定候補は、7日の公開討論会で司会者から“前回市長選では普天間の県外移設を掲げ当選し、県内移設反対を求めた『建白書』にも名前を連ねたと思うが、その後県内移設を容認する考えも示している。辺野古移設を推進する政府与党からの支援を受けているが、県内の移設容認の立場なのか”と問われても、「普天間の一日も早い返還」を口にしても辺野古新基地の是非については口をつぐんでいます。

 基地問題とともに市民の暮らしを守る問題でもシムラ予定候補に道理と大義があることが鮮明です。

沖縄と全国が心一つに

 安倍政権と現職陣営のなりふり構わぬ取り組みに対し、翁長知事を先頭にした「オール沖縄」「オール宜野湾」の県民・市民は、知事選、衆院選に続き必ず勝利し、移設条件なしの普天間基地の閉鎖・撤去を実現するため総決起しています。市民・県民と全国が心一つにシムラ予定候補の勝利を実現し、未来をひらこうではありませんか。


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