2016年1月9日(土)
TPP協定条文案 日本語版
井上議員質問直後に公表
政府は7日、環太平洋連携協定(TPP)の協定条文案(暫定仮訳)の日本語版をTPP政府対策本部のホームページで公表しました。日本共産党の井上哲士参院国対委員長が同日の参院本会議での代表質問で公表を要求した直後の公表となりました。
井上氏は質問で、昨年10月のTPP「大筋合意」をとりあげ、政府が大幅譲歩し国会決議をほごにした内容であるのに日本語概要しか出さず、協定案全文の日本語版が公表されていない問題を追及。国会、国民が検証するために、「交渉の全容や合意の日本語全文を国会に直ちに示せ」と要求しました。安倍晋三首相は「可能な限り早期に示せるようにしたい」と答弁していました。
日本共産党はくり返し要求。紙智子議員は昨年11月11日の参院予算委員会で、「大筋合意」で日本語概要しか出ていない問題をとりあげ、「(食品の安全が)いくら安全だと言われても、全部出されたうえで検討しないと安心できない」と追及。畠山和也議員は昨年12月3日の衆院内閣・農水連合審査会で、全文の日本語訳の提出を求めていました。
ただ、暫定仮訳は、TPPの全容を知る上で欠かせない付属書などをまだ訳出していません。