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2016年1月9日(土)

きょうの潮流

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 はたちの献血キャンペーンが今年も始まっています。献血者が減りがちな冬季。新たに成人を迎える若者たちを中心に幅広く協力してもらおうと、日本赤十字社が40年前から続けています▼渋谷・ハチ公前の献血ルームでは、今年の目標を川柳にして絵馬にしたためる正月イベントを開催中です。少しでも若者が足を向けるきっかけになればと担当者。10〜30代の献血率が年々減っているだけに呼びかけにも力が入ります▼同社によると、血液を待つ人は1日3000人も。誰かの役に立ちたい、困っている人の助けになれば―。献血者から待ち人に届く温かな血の通った贈り物。「いのちのリレー」といわれるゆえんです▼人が人を救う献血からつくる血液製剤は尊い行為の結晶でしょう。それを国の承認とは異なる方法で不正に製造し、長年にわたって組織ぐるみで隠してきた化学及血清療法研究所(化血研)に、厚労省は過去最長期間の業務停止を命じました▼生産性の向上や市場への出荷を最優先し、命にかかわる安全性は後回し。本紙社会面の連載にあるように、その「常軌を逸した隠蔽(いんぺい)体質」(第三者委)は、薬害エイズ訴訟の被告として謝罪し安全への最善、最大の努力を誓っていた時期にも。際立った悪質さです▼「患者を軽視し企業の利益を優先させる姿勢が強くうかがえる」(同)。不安を抱えながら製剤を使っている患者や医療関係者からは、不正を見抜けなかった国にも責任はあると。命のたすきを汚した罪はとてつもなく重い。


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