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2016年1月8日(金)

きょうの潮流

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 「ファーストペンギン」との言葉があります。群れで生活するペンギンは、魚を食べて生きています。しかし、魚のいる海は危険がいっぱい。シャチやトドらの天敵に食べられる危険もある中、真っ先に飛び込む、勇気あるペンギンをこう呼ぶのだそうです▼三が日に箱根駅伝で連覇した青山学院大の原晋(すすむ)監督はファーストペンギンを自任しています。昨年、常識にとらわれない指導で総合初優勝。そのユニークな考え方が脚光を浴びました▼走力を上げる独自のアイデアやトレーニングに加え、面白いのは運動部に根強い封建的な上下関係を排し、自主性をはぐくんでいること。今大会前にかけた言葉は「学生がヒーローになってくれ」▼昨年の優勝後、来年は「学生中心に勝ち取ってほしい。今度はおまえたちの番」と。以来、学生たちで考え、話し合い、運営してきた成果が発揮されました▼昨年のワールドカップ(W杯)で大活躍したラグビー日本代表の五郎丸歩選手が正月、テレビで語っていたのもこのこと。エディー・ジョーンズ前監督が「ラグビーは自主性がないと勝てない」と言いだし「戸惑った」。W杯の南アフリカ戦、選手は最後のプレーを自分たちで判断し、同点ではなく逆転を狙いました。「これ(自主性)がなければ勝利はなかった」▼勇気とは、自主的な判断と分かちがたくむすびついています。今年はリオデジャネイロ五輪の年。ファーストペンギン同様の勇気と自主、挑戦する気概にあふれた人間賛歌を深くこの目に。


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