2016年1月5日(火)
国会開会日に3800人
総がかり行動「安倍政権退陣を」
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第190通常国会が4日、始まりました。アベ政治を終わらせる年のたたかいの出発だ―。同日、国会前では、「安倍政権は今すぐ退陣」「野党は共闘」「2000万署名を成功させよう」とのコールがあがりました。国会開会日総がかり行動です。3800人が参加し、衆院第1議員会館前から参院議員会館前まで四重、五重となりました。
「モチ食って、怒り増す」「共闘候補を支えよう」と一人ひとりの思いを書いたプラカードも目立ちました。
「今年初の集会。待っていましたという思いです」と戦争法廃止のプラカードを掲げて参加したのは埼玉県所沢市の男性(66)=自営業=です。「夏の参院選挙に向けて野党が結集できる土台として市民連合に期待しています。開かれた印象になってきた共産党にも心強さを感じています」
向かい側の歩道から行動をスマートフォンで撮影していたのは、北海道旭川市の女性(45)です。「野党をつなげることができるのは市民の力だけ。こんなにも多くの人が抗議の声をあげている姿に元気をもらいました。地元に帰っても声をあげていきたい」
主催する総がかり行動実行委員会の3団体、日本弁護士連合会の代表らが訴えました。憲法共同センターの小田川義和さん(全労連議長)は「安倍政権こそが民主主義破壊の元凶です。2000万署名を成功させれば、政治は変わります」と力を込めました。
野党共闘 全国の流れに
山下書記局長がスピーチ
各党代表も国会開会日総がかり行動には、日本共産党16人、民主党3人、維新の党1人、社民党1人の国会議員が参加し、各党代表がスピーチしました。
日本共産党の山下芳生書記局長は「昨年は憲法違反の戦争法強行でくやしい思いもしたが、希望も手にした。国民のなかで空前のたたかいが起こった」と強調。「日本国民の新しい歩みを、今年は日本の政治の変革につなげよう」と呼びかけました。安倍政権について「国家の暴走で個人の尊厳を踏みつぶす政治だ。戦争、沖縄、原発、TPP、雇用、消費税しかり」だと批判。「熊本では、いきさつを乗り越え、市民とすべての野党が力をあわせて、統一候補を決めた。この流れを全国に広げましょう」と訴えました。
民主党の福山哲郎参院議員、維新の党の初鹿明博衆院議員、社民党の福島みずほ副党首が話しました。