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2016年1月4日(月)

広げよう2000万署名

北海道苫小牧 実行委が住宅軒並み訪問

「戦争行かせぬ」対話加速

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 安倍自公政権が強行した戦争法を廃止させたい―。全国津々浦々でたたかいが大きく盛り上がるなかで迎えた2016年。北海道苫小牧市では、「戦争法廃止!苫小牧実行委員会」が2000万署名で国民世論を結集しようと新年からダッシュしています。(名越正治)


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(写真)17メートルもの横断幕でアピール=北海道苫小牧市

50人目標挑戦者 たくさん募る

 「力を合わせて、戦争法を廃止させましょう」。2日、雪を頂いた樽前山(たるまえさん)の麓にある神社の門前で、参拝客に元気よく署名をよびかけるメンバーたち。

■新春から

 車の窓を開けて「ください」とビラを受け取る青年、晴れ着姿の女性や親子連れが足を止め、「寒いのに、ご苦労さま」と声をかけて署名に応じます。

 元旦もこの日も同所で訴えた「苫小牧若者未来プロジェクト」の松橋千春さん(33)は「市民のみなさんの反応は、戦争法が成立した後も“戦争はいや”との声が強まっているようです」。インターネット上のフェイスブックで発信すると、自衛隊基地の街に住む小学校の時のクラスメートが連絡してきて、家族ら5人分の署名を郵送してくれました。

 「実行委員会は、50人の署名に挑戦するピースチャレンジャーを募っています。私も昨年末に達成しました。ワクワクしながら、100人、1000人と広げていきたい」

 実行委員会は昨年、毎週街頭に出て、宣伝をしてきました。その際、携えたのが「大切な人を戦争に行かせない」と書いた長さ17メートルもの大横断幕です。

 数時間で1000台を超える通行車両がある道路沿いの宣伝。大横断幕が目にとまり、クラクションを鳴らして合図を送ったり、車中から手を振ったり、信号待ちで窓を開けて、訴えに聞き入る人が相次ぎました。

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 「7年前、理不尽な『派遣切り』に抗議したトヨタ北海道の正門前宣伝を思い出しました」と語るのは苫小牧地区労連元事務局長の森下克弘さん(68)。最後尾が見えないほど後続車が延々続いているのに、窓を開けて手を差し出し、用意したビラがあっという間になくなったのでした。

 「今度の相手は、自衛隊員を海外へ派遣する安倍自公政権です。『殺し殺される』事態はとても人ごとではないと、国民の怒りは高まっています」

 実行委員会は、団地や一戸建て住宅を軒並み訪問し、対話する行動を始めています。昨年暮れには、11人が参加して1時間で58人が署名しました。

■共同して

 実行委員会には、高教組と胆振教組(全教加盟)だけでなく、北教組(日教組加盟)苫小牧支会も加わっています。第1次安倍政権が改悪教育基本法を押し通した06年から共同を継続しています。

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(写真)横山さん(左から2人目)ら苫小牧地区労連の人たち=北海道苫小牧市

 「『教え子を二度と戦場に送らない』との教職員の痛恨の思いをけっして忘れない、この決意が共同を広げてきました」。高校教員で、苫小牧地区労連議長を務める横山傑(すぐる)さん(52)は、こう強調します。

 経済的理由で自衛隊に入る高校生もいる北海道ですが、国民の戦争法反対運動のなかで、“自衛隊離れ”が急速に進んでいます。

 横山さんたちの街頭行動に、「先生、頑張っているな」「かっこいい」と話しかけてくる卒業生や在校生も少なくありません。

 横山さんは話します。「先の戦争を体験した先輩たちが少なくなり、『戦争する国』にしたい人たちは今を逃してはならないと思っているでしようが、そうは問屋が卸さない。すべての有権者との対話と署名できっちり押し返していく」


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