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2016年1月3日(日)

100万円超「旅費」 12回の「?」

馳文科相 遠藤五輪相 計2000万円ナリ

原資は国民の税金なのに

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13-14年 検証 政治とカネ

 自民党の馳浩文部科学相と、遠藤利明五輪担当相が、1回あたり100万円を超す「旅費交通費」を2013年と14年の2年間で、計12回、2000万円以上も受け取っていたことが、本紙の調べでわかりました。原資は国民の税金である政党助成金で、あまりにも高額な使い方に疑問の声があがっています。(藤沢忠明)


 自民党の政治資金収支報告書と、政党交付金使途等報告書によると、「組織活動費」の項目で、「遊説及び旅費交通費」という支出があります。

 1回につき、「8万570円」とか、「6万7340円」といった支出がほとんどですが、100万円を超す支出もみられます。

閣僚の名

 石破茂地方創生担当相170万2670円(14年5月12日)、萩生田光一官房副長官183万8350円(同年7月1日)、森山裕農水相165万5270円(同7日)などがありますが、回数が突出しているのが、馳、遠藤の両氏です。

 馳氏の場合、13年は12月9日に203万3110円など計4回、14年は7月1日に183万8350円など、計3回で、あわせて1347万530円の支出を受け取っていました。このうち、2月4日は、350万円、190万2550円、37万2138円と3回も受け取っています。

 遠藤氏には、13年に2回、14年に3回の計5回で、あわせて706万6400円の支出がありました。

 馳氏は、この間、13年3月から10月までは、自民党の「2020年オリンピック・パラリンピック東京招致推進本部長」、同年10月から14年9月までは、「同実施本部長」、14年9月から15年10月までは、「広報本部長」を務めていました。また遠藤氏は、13年に自民党教育再生実行本部長に就任しています。

説明責任

 しかし、1回の「遊説及び旅費交通費」とは、いったい、どんなものなのか―。原資は国民の税金であり、どういう使い方をしたのか、説明責任があるのでは―。

 馳氏の事務所は、本紙の問い合わせに「自民党本部の経理局が、この問題を担当している」と回答。同党経理局は「政党機関紙の質問には、答えていません」としました。


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