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2015年12月31日(木)

きょうの潮流

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 突然、発表された「報道ステーション」古舘伊知郎キャスター降板の報。今年の放送界を集約するかのような出来事です。司会者らが交代するのはままあります。しかし、古舘氏の場合、なぜこの時期に▼「慰安婦」問題を検証し、原発の再稼働を批判した「報道ステーション」。戦争法反対の国会前行動を生中継したり、沖縄の新基地建設についても迫りました。安倍政権にとって、うっとうしかったことは間違いありません▼番組でゲストの古賀茂明氏が「官邸の圧力」発言をして、自民党はテレビ朝日幹部を呼びつけました。同党の会合で「懲らしめるにはCM収入がなくなることだ」との意見が出たのも記憶に残ります▼これに対して、放送界の内部から「政権党の圧力そのもの」と強い抗議が表明されました。NHKと民放連が設置したBPO(放送倫理・番組向上機構)です。首相が国会で反論しますが、その後もBPOは「介入」を批判してひるみません▼TBS「ニュース23」のアンカー岸井成格氏らに対し、「降板」との文字が飛び交っています。スポーツ紙は何の確認もなく報じました。ある種の意図をもって流す“にせ情報”ではないか。政権の支配が強まる下で、迎合する異様な状況が懸念されます▼テレビ局は沈黙を守っていますが、放送労働者の組合が声をあげています。民放労連は矢継ぎ早に抗議声明を出し、日放労(NHK労組)の中部支部(名古屋)も市民との対話を始めました。新年への力強い動きに注目です。


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