2015年12月22日(火)
難民差別本に抗議
市民団体など共同会見
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難民や在日韓国人などへの差別、憎悪表現を繰り返す女性漫画家はすみとしこ氏が19日に『そうだ難民しよう!』(青林堂)を刊行した問題で、これに抗議する共同記者会見が21日、国会内で開催されました。
会見の主催は「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会(BLAR)」と、「のりこえねっと(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク)」。
BLAR事務局の岩下結氏は、青林堂について「一貫して排外主義の書物を出版し続けてきており、差別助長の意志があると考えざるを得ない」と批判。広告を掲載した産経新聞などのメディアに対しても「表現の自由の確保は必要だが、野放しに何でも言っていいわけではない」と指摘しました。
のりこえねっとの辛淑玉共同代表は、この本が「ナチスのやり方を再生産したものだ」と強調。「この本は犯罪であり、私たちの市民社会を攻撃するものだ。書店でこの本が売られ続けるのか、それに向き合って新しい社会をつくるのか、私たちの責任が問われている」と述べました。