2015年12月15日(火)
“スイングバイ”成功
はやぶさ2「リュウグウ」へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球の重力などを利用した「スイングバイ」に成功したと発表しました。JAXAによると、はやぶさ2は14日午前0時現在、地球から約415万キロ離れた宇宙空間を目的の小惑星「リュウグウ」に向かっています。
はやぶさ2は、3日午後7時すぎに地球に最接近して太平洋上空約3090キロを通過。地球の重力と公転を利用して、これまでの軌道から進路を大きく変えるとともに加速するスイングバイを行いました。JAXAがスイングバイ後の軌道の計測と計算を行った結果、目標としていた軌道上をスイングバイ前より秒速1・6キロ速い同31・9キロの速度で順調に航行していることを確認しました。
計画通りにいけば、はやぶさ2は2018年夏にリュウグウに到着して約1年半かけて試料の採取などを行い、20年冬に地球に帰還します。
JAXAの津田雄一プロジェクトマネジャーは「すべての関係者の皆さま、運用を見守っていただいた皆さまに、感謝申し上げます。『はやぶさ2』に携わるメンバー全員力を合わせ、挑戦の航行を続けます」とのコメントを発表しました。