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2015年12月8日(火)

首都・東京から日本共産党の躍進で「国民連合政府」実現へ大きな流れを

参院選勝利 志位委員長が訴え

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=7日、東京都文京区

 日本共産党東京都委員会は7日夜、文京区内で志位和夫委員長を迎えて演説会を開きました。会場の文京シビックホールは、来年夏の参院選で、比例での田村智子参院議員・比例予定候補の再選と、東京選挙区(改選6)での山添拓予定候補(弁護士)の当選を必ず勝ちとろうとの熱気であふれました。「首都・東京から日本共産党を躍進させ、『戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府』実現にむけた大きな流れをつくりだそう」との志位委員長の訴えに、大きな拍手と声援が飛びました。

 田村氏は「比例8議席以上の躍進のなかで何としても再選を」、山添氏は「憲法が暮らしに生きる政治を。私を国会へ」と訴えました。

 志位氏は、「国民連合政府」提案の三つの柱―(1)戦争法廃止、安倍政権打倒のたたかいの呼びかけ(2)戦争法廃止の「国民連合政府」の提唱(3)「国民連合政府」で一致する野党による選挙協力の呼びかけ―を、この間の情勢もまじえて生き生きと語りました。

 このなかで、「差し迫った危険」として、過激組織ISへの空爆などの自衛隊の軍事支援を法律上可能にする戦争法の危険を告発し、「政府は11本の安保関連法案を一括して強行した。だから11本をまとめて廃止する必要があります」と戦争法廃止の緊急性を訴えました。

 「国民連合政府」実現の可能性について言及し、志位氏が民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表とてい談した『アエラ』12月7日号を紹介しました。

 同てい談で岡田氏が「国民連合政府提案」に「率直に言ってキツい」と述べたことに対し、志位氏が「政策的違いは互いに認め、留保する。立憲主義の回復という、より根本の問題で結束する。大仕事をやりあげたら解散・総選挙で審判を仰ぐ。これが一番現実的で合理的ではないか」とのべたこと、沖縄・米軍新基地問題、アベノミクス、消費税増税問題などをめぐる3党首の議論を紹介して、「2時間のてい談を通しても、話し合えばいろいろな問題で前向きの一致はつくりうるというのが実感です」と語りました。

 そして「最大のカギは国民の世論と運動です」と力説し、「戦争法廃止の2000万人署名を掛け値なしにやって圧倒的な平和の流れをつくろう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。

参院選、統一候補擁立の動き歓迎

 来夏の参院選は「国民連合政府」の実現にとって重要なたたかいとなります。

 志位氏は「憲法違反の戦争法を強行した自・公に退場の審判を下し、参議院で自・公を少数派に転落させよう」と訴え。熊本で48の市民団体が集まって県内の野党5党に対して、(1)集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回(2)11本の安保法の廃止(3)立憲主義と民主主義を取り戻す―の3点を共通の目的として、野党統一候補を擁立する動きとなっていることを紹介し、「希望ある動きであり、大歓迎です。地方から熊本のような動きを、どんどん起こしていくことが大切です」と語りました。

 同時に志位氏は、「国民連合政府」を提案した共産党の躍進は国民への責任だと強調しました。

 「今回の『政府提案』が現実性を持って受け止められているのは、都議選、参院、衆院で躍進させていただいたおかげです。日本共産党がさらに躍進することが、『国民連合政府』実現への力となることは間違いありません」と力説し、「首都・東京から日本共産党の躍進で、新しい日本をつくろう」と訴えると、大きな拍手と歓声がおこりました。

小林節氏があいさつ

 憲法学者の小林節・慶応大学名誉教授が、初めて共産党演説会であいさつしました。「国民連合政府」を提案した共産党に向けられる攻撃などに対しユーモアを交えて反論し、「参院選で32の1人区で共同できれば、衆院選の選挙区でもできる。夢の実現までともにがんばりたい」と語り、会場から大きな拍手がわきました。


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