2015年11月26日(木)
閉会中審査開催求める
野党国対委員長が確認
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日本共産党、民主、維新、社民、生活の5野党国対委員長会談が25日、国会内で開かれました。会談では、臨時国会開会に応じない安倍政権の姿勢を「憲法違反」だと改めて批判し、環太平洋連携協定(TPP)、テロ対策、沖縄新基地建設など国政・外交の山積する問題を政府にただすため、衆院の各委員会で閉会中審査開催を求めていくことを確認しました。
5党は、憲法53条に基づき臨時国会開催を野党が求めているにもかかわらず政府・与党が応じない憲法違反の状況を見過ごすわけにはいかないとして、引き続き臨時国会開催を要求していくことで一致。政府・与党や大島理森(ただもり)衆院議長に働きかけていくことを確認しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は会談で、臨時国会が開催されないため、本会議での議決が必要な議院運営委員長や予算委員長の選任もできず、国会の機能不全を招いていると指摘。安倍晋三首相が外遊先で勝手な発言を繰り返していることについて「論外であり、本来なら国会にきちんと報告して質疑を行う必要がある」と述べ、「憲法違反をこのまま許していいのか。この問題で引き続き政府を追及していくことは大事だ。立法府のあり方が問われている」と強調しました。
各党の国対委員長は、臨時国会が直ちに開かれないもとで政府を追及することが求められているとして、閉会中審査を求めていくことで一致。各委員会の野党間で審議する課題について整理・集約した上で、与党側に理事会開催を要求していくことを確認しました。
参院野党国対委員長も
参議院の日本共産党、民主党、維新の党(参議院)、無所属クラブ、社民党、生活の党による野党国対委員長会談が25日開かれ、日本共産党から井上哲士参院国対委員長が出席しました。
会談で各党国対委員長は、憲法53条の規定にもとづく臨時国会召集要求に応じない政府・与党の姿勢を厳しく批判し、引き続きその開催を強く求めていくことで一致。憲法無視の政府の姿勢は立法府として看過できないことから、山崎正昭参院議長に申し入れるなど、野党として行動していくことになりました。
同時に、国民が強い関心を寄せる政治課題に対応するため、各委員会の閉会中審査を行うよう与党に申し入れるとともに、各委員会の野党理事・委員が協力していくことを確認しました。