2015年11月22日(日)
二重行政どこが無駄?
政府「大阪以外から指摘無し」
「二重行政は典型的な無駄です」―。22日投票のダブル選挙で「二重行政の根絶」を掲げる「大阪維新の会」。「無駄な二重行政」とは何なのでしょうか。改めて政府答弁が注目されています。
日本共産党の宮本岳志衆院議員が「無駄な二重行政」が存在するかを聞いた5月の国会質問をみると、全国には大阪以外の7道府県がそれぞれ道府県立と政令市立大学を所有。宮本氏の「大阪市以外から無駄という声は上がっているか」との問いに、文部科学省は「二重行政という指摘はない」と答えました。
橋下「維新」が「二重行政」とする大阪府市それぞれが持つ信用保証協会や図書館は他都市には複数設置されています。しかし、大阪以外から「無駄」という声は上がっていません。それどころか、二重三重に存在し、それぞれが独自の歴史や機能を持ち住民のために重要な役割を果たしていることが、政府答弁からもわかります。
結局、橋下「維新」の言う「二重行政」とは“二つあるから”という単純な発想にすぎず、いつものイメージ戦略としか言いようがありません。
(笹)