2015年11月21日(土)
大激戦の大阪ダブル選
敬老パス ごまかしだらけ「大阪維新」ビラ
橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が22日投票のダブル選挙を目前に、ごまかしだらけのビラを新聞に折り込んでいます。
ビラは漫画で大阪市の敬老パス制度について論じ、柳本あきら市長候補が掲げる1乗車ごとの「50円負担」の廃止に対し、攻撃。敬老パスに税金を使ったら「他の住民サービスは削らなアカンようになる」などと市民を脅し、橋下氏が導入した「50円負担」を正当化するものになっています。
敬老パスは高齢者の社会参加を促進し、介護予防や地域の活性化、コミュニティーの形成に役立ってきました。しかし、有料化でパスの交付は約9万7千人も減っています。
大阪市の交通局は年300億円を超える黒字です。市の財政も26年連続で黒字で、50円負担の廃止にかかる初期費用を含めても財源の心配はありません。
柳本候補は「乗り控えの傾向が生じ、結果として、地域経済の活性化にマイナスの影響がある」と訴え、乗車ごとの50円負担の廃止を訴えています。
敬老パスは、4年前のダブル選挙で「敬老パス制度を維持し、私鉄などでも使えるようにします」と公約に掲げていた橋下「維新」が、公約を投げ捨て有料化しました。 (笹)