2015年11月18日(水)
TPP 議会は承認拒否を
米ワシントンで集会・デモ
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【ワシントン=島田峰隆】米国の首都ワシントンで16日、日米など12カ国が大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)に反対する集会が開かれました。参加者は集会後、市内をデモ行進し、米議会がTPPを承認しないよう訴えました。
環境団体や平和団体などが共同で呼び掛けました。14〜18日に大企業の利益を優先する貿易協定に抗議する集会や議員要請などの一斉行動に取り組んでいます。
米商工会議所前に集まった参加者は「医薬品特許の保護期間の長期化で安価な薬を買えなくなる」「国民が望む環境保護政策を取った国が大企業に訴えられるなんて民主主義じゃない」などと次々と発言。「議会はTPP拒否を」と声をあげました。
映画監督のマイケル・ムーア氏が飛び入り参加し、「国民は北米自由貿易協定(NAFTA)の時に“自由貿易で生活が良くなる”と政府にだまされた。今度はそうはさせない。諦めずにたたかおう」と激励しました。
デモ行進では「ストップTPP」「企業の利益より人間を」などと書いたプラカードを持って市内を歩きました。
メリーランド州から来たキャサリン・ロメルさん(26)は「国の主権、国民の自由、雇用、食の安全まであらゆることが危険にさらされる協定だ。議会で何とかストップさせたい。議員に圧力をかけ続ける」と話していました。