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2015年11月15日(日)

沖縄 私たちの問題

新基地反対 シールズ、全国で宣伝

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 「沖縄の問題は私たち自身の問題。一人ひとりが声を上げよう」。13、14の両日、SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)は、沖縄・辺野古新基地建設に反対して、沖縄、東京、名古屋、大阪の4都府県で緊急街宣を行いました。


東京

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(写真)辺野古新基地建設に反対するシールズの緊急行動参加者=14日、東京・新宿駅東口

 冷たい雨の中、東京・新宿駅東口アルタ前広場を、美しい海のイラストと「基地建設反対」と書かれたプラカードが青く彩りました。

 政府は、翁長雄志沖縄県知事が行った辺野古の埋め立て承認の取り消しに対し、本来国民の権利・利益を守るための制度である行政不服審査法を使うなどして、新基地建設工事を再び推し進めています。

 シールズの学生はこれに対し、「民主主義の根幹を否定する暴挙です」と抗議する声明文を読み上げ、「沖縄の問題は私たち自身の問題です。一人ひとりが声を上げていきましょう」と訴えました。

 専修大学の白藤博行教授(行政法)は、新基地建設は法律から考えてもおかしいと指摘。「法律家がたたかうのと同時に、皆さんの支援が必要です。ともにがんばりましょう」と語りました。

 ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんらが登壇し、辺野古を訪れた際に作曲した「辺野古節」などを演奏。稲嶺進名護市長から「沖縄に心を寄せてくださる皆様とともに声を上げ、ともに歩めば、政府の間違った方向性を正すことにつながると信じています」とのメッセージが寄せられました。

赤嶺・糸数議員が訴え

 この日の行動には、沖縄選出の国会議員が参加しました。「オール沖縄」で当選した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「新基地をつくらせないの一点で保革がいっしょにたたかっている。基地のない平和で豊かな沖縄をつくるためにともに頑張ろう」と訴えました。糸数慶子参院議員は「戦争につながる辺野古の基地は造らせない。県内すべての基地を追い出す気持ちでたたかう」と力をこめました。


シールズ琉球 辺野古で

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(写真)「辺野古の海を守れ!」とコールする若者たち=14日、沖縄県名護市辺野古

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込みテントでは14日、「SEALDs RYUKYU(シールズ琉球)」による「NO BASE in HENOKO 辺野古緊急アピール」が行われました。

 「民主主義ってこれだ!」「ダァール!(そうだ!)」「辺野古の海を守れ!」―。参加者は軽快なリズムに合わせてコールしました。

 名桜大学3年の玉城愛さん(21)は「新基地建設は名護市民、沖縄県民だけでなく、日本全体の問題。新基地が建設されたら世界の人たちの命を奪ってしまう。私は誰の命も奪いたくないし、失いたくない」と訴えました。

 沖縄国際大学2年の名嘉一心(なか・いっしん)さん(19)は「政府は民意ガン無視で新基地を造ろうとしている。座り込みを機動隊で排除する彼らが恐れているのは世論の高まりです」と指摘。「安倍首相、この国はあなたのものではない。民主主義は僕の、そしてここにいるみんなのものだ!」と叫ぶと、参加者はひときわ大きな拍手と声援で応えました。

 緊急アピールには、シムラ恵一郎宜野湾市長予定候補、イハ洋一参院沖縄選挙区予定候補が駆け付けて連帯あいさつ。稲嶺進名護市長から激励メッセージが寄せられました。


シールズ関西 神戸で

 関西の学生でつくるSEALDs KANSAI(シールズ関西)は13日夜、神戸市の元町駅前で沖縄・辺野古への米軍新基地建設に反対する街頭宣伝をしました。雨の中、学生らが次つぎとスピーチし、プラカードを掲げた人や市民らが拍手と声援を送りました。

 神戸大学の塩田潤さん(24)は「沖縄の基地問題は沖縄だけの問題でなく、この国にくらす一人一人の問題です」と強調。沖縄県知事選などに示された県民の意思を踏みにじり、住民を暴力的に排除して基地建設を進める政府の人権、地方自治、民主主義否定を告発し、安倍自公政権の退陣を訴えました。

 関西学院大学の寺田ともかさん(22)は、辺野古での座り込みで80歳のおばぁから託された、憲法より日米安保条約が優先する沖縄の現実を語る言葉を伝え、「沖縄はもう明確な答えを出しています。今度は私たちが答えを出す番です」と訴えました。

 秋林こずえ同志社大学教授と映像作家の丹下紘希氏がマイクを握りました。

 スピーチを聞いていた神戸市に住む在日韓国人の女性(34)は「韓国でも沖縄と似たような基地問題を抱えていて、どうつながるのか考えようと思って来ました」と話していました。


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