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2015年11月14日(土)

地方激変 宮城・大崎市にみる

勝手連“次は参院選”

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 「安倍政権の暴走政治に黙ってられない」「今こそ力合わせるときだ」―自公に退場の審判を下す“野党共闘”を求める声が全国各地でわきおこっています。日本共産党が議席を倍増させた宮城県議選(10月25日)はその激変を示した一つ。定数4で日本共産党が初議席を得た大崎市選挙区を訪ねました。 (前野哲朗)


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(写真)鹿野文永・元宮城県鹿島台町長

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(写真)栗田彰・元大崎市議会議長

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(写真)木村春雄・宮城県農協中央会元会長

 大崎市は、旧古川市、旧鹿島台町など1市6町が合併してできた人口約13万人の自治体。“保守の地盤”といわれた地域だけに、県議選での日本共産党・内藤隆司氏の当選は大きな衝撃をもたらしました。

運動を起こす

 自民党の大崎市議の1人は、県議選の結果をうけ「農村部が多い参院選の1人区で、反安倍政権で(野党が)一つにまとまったら、かなり厳しくなる」とみます。

 内藤氏を応援する鹿島台「勝手連」で活躍した旧鹿島台町元町長の鹿野文永氏は、県議選を振り返って「われわれが大きな運動をおこして、そのなかから野党は(共同を)考えなさいというふうにしないといけない」「単に内藤さんを勝利させるだけじゃない、日本全体を変えるためにわれわれはやっている」と言います。「勝手連」のメンバーらは14日、さらに幅広い層にもよびかけ「国民連合政府樹立をめざす大崎のつどい」を開催する予定。参院選をにらんで大崎市で大規模な集会も計画したいと話します。

 元大崎市議会議長の栗田彰氏も「勝手連」のメンバーです。合併前の鹿島台町議から大崎市議と合わせて8期つとめ、最後は議長。自民党員でした。

 「(選挙で)『共産党へ』と言っても、わりと有権者に抵抗はなかった。安倍政権への怒りを抱いているという証しではないか。だから来年の参院選、うまくやれば『いける』と踏んでいるよ」と、参院選に向けた野党共闘に期待を込めます。

 「もう70だし、好きなテニスをして、リラックスして生きたいものだ」と考えていたという栗田氏。しかし、安倍政権が立憲主義と民主主義を踏みにじり戦争法を成立させたてん末を見て、「じっとしていられなくなった。心の底から突き上げられるものがあった。次の世代に平和を継承するのが今に生きるものとしての責任だ」。戦争法廃止の「国民連合政府」を提案し、真っ向勝負する日本共産党候補の当選に力を尽くそうと思ったといいます。

政権への怒り

 「内藤候補を応援するから、一緒に歩いてくれないか」―「勝手連」が結成されたのは、栗田氏の一言がきっかけでした。

 これを受けて、「鹿島台憲法9条を守る会」会長の鹿野氏、同会事務局長の本舘弘氏(共産党元大崎市議)らと栗田氏が集まり、わずか30分ほどの議論で内藤氏を独自に支援する「勝手連」をつくることを決めたのです。

 スローガンは“戦争法廃止のための国民連合政府へのきっかけをつかむ”。メンバーには、農協関係者や元市議、原発反対の市民団体代表らが参加。同選挙区では民主党の立候補者がいなかったため、同党国会議員の地域後援会代表も名を連ねました。中心メンバーのほとんどは、これまでの県議選で自民党公認候補を支援してきた人たちでした。

 安倍政権への怒りが、政治の激変をつくりだしたのです。

“今の自民はダメ”いっぱい

 当選した日本共産党の内藤隆司県議は「勝手連」の動きについて「戦争法に反対する国民の運動の中から生まれた『国民連合政府』の提案を、さっそく県議選に結び付けて多くの人が支援してくれた。共産党員は、『国民連合政府』提案に強く確信を持ち選挙戦にとりくめた」と語ります。

“つぶされる”

 「勝手連」のメンバーである宮城県農協中央会元会長の木村春雄氏は、内藤支持を訴えるなかで、農業者からは安倍政権の「農協改革」やTPP(環太平洋連携協定)などへの強い怒りの声があがったといいます。

 「安倍政権は農家のために何もやってくれない。農協はこのままいけばつぶされるんでねぇかという心配がうんとある」

 この怒りから、ほとんどの人が内藤支持を約束してくれたといいます。「『共産党はダメ』という人はいないが、『今の自民党はダメじゃ』っていう人はいっぱいいた」(木村氏)。

 選挙戦で、戦争法やTPPへの強い批判にさらされることを恐れた自民党候補は、「自民隠し」に追い込まれました。選挙公報では候補3人のうち「自民党」の文字を入れたのは1人だけ。全員が「公認」を示しませんでした。

参院選へ結集

 自民党国会議員が参加した候補者の事務所開きで、自民党市議が「戦争法には反対だ」と述べるなど党内からも公然と批判があがりました。結局、自民党候補3人は当選したものの、合わせて5000票近く得票を減らしたのです。

 鹿野氏は、自民党が3人当選したことについて「残念だ。もどかしい」「共産党倍増のビッグニュースで終わらせてはいけない。来年、安倍政権を『仕留める』ための力が蓄えられたかと言えば、まだそこにはいっていない」と気を引き締めます。

 参院選に向け、「安倍政権打倒」の思いを結集する力はさらに強まっています。

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