2015年11月11日(水)
消費税10%で急減速
OECD予想 17年の日本の成長率
経済協力開発機構(OECD)は9日、最新の世界経済見通しを公表し、消費税増税の影響を見込んで2017年の日本の実質GDP(国内総生産)伸び率が0・5%に減速すると予想しました。4〜6月期と7〜9月期がいずれもマイナス成長に落ち込む見通しです。
16年は1・0%と、9月の前回予想の1・2%から下方修正しました。アジア向け輸出需要の弱さなどで「他の先進国に比べ鈍い成長」にとどまるといいます。17年4〜6月、7〜9月はそれぞれ4・9%、0・1%のマイナス。
世界経済についてOECDは、新興国経済の一段の鈍化が重しだとしつつ、マクロ経済面での景気支援策や商品相場の下落によって、来年以降は緩やかな回復に向かうと展望しました。