2015年11月5日(木)
「原爆で人生観変わった」
下村氏、世界に廃絶訴え
パグウォッシュ会議
|
世界中の科学者らが集まって核兵器廃絶などを話し合う「パグウォッシュ会議」の3日目の3日、ノーベル化学賞受賞者の下村脩(おさむ)さん(87)が自身の体験を語り、「戦争と核兵器のない世界を望む」と長崎市で訴えました。
1945年8月9日、当時16歳の下村さんは、長崎県諫早市にあった旧海軍の工場で働いていました。長崎に原爆を投下した爆撃機を目撃したことや、原爆犠牲者の遺体が運ばれる様子を見た経験などを語り、「ショックで人生観が変わった」と話しました。
下村さんは「もし日本が2週間早く降伏していれば、多数の人命が失われずに済んだはずで、原爆投下もすべては戦争に起因します。戦争と核兵器のない世界を望みます」と会場の科学者らに向かって訴えました。