2015年11月4日(水)
子どものあす 切り開こう
東京・日比谷野音 保育大集会に3500人
|
「僕らの仕事はなんだ」「子どもの未来を守る」「そうだ」―。イメージカラーの黄色を身につけた保育士、保護者、子どものコールが秋晴れの東京・銀座に響きます。みんなの力で保育の明日を切り開こうと3日、「子どもたちによりよい保育を大集会」が日比谷野外音楽堂で開かれ、3500人がパレードしました。
主催は自治労連や福祉保育労、全国保育団体連絡会(全保連)などでつくる「よりよい保育を!実行委員会」です。子ども・子育て支援新制度がスタートして半年。埼玉県秩父市・くわの実保育園の男性保育士(28)は「月1万円も保育料が上がった人もいる。困っていると訴えたいと保護者がたくさん来た」と話します。
各地の代表が「育休退園」問題や公立保育園の民営化促進、保育士不足など各地の実態や運動を報告。東京の保育士は、“豊かな保育は平和であってこそ”と平和を学び、保護者とつながるとりくみを紹介しました。
基調報告で全保連の実方伸子事務局長は、より少ないサービスで大きな生産性を生み出そうと、福祉や保育切り捨ての新たな段階にすすもうとする国の姿勢を批判。「子どもの権利が最優先される制度のため、市町村と問題点を共有し、国に対し制度改善を求めよう」と呼びかけました。
4日には政府や国会議員に要請します。