2015年10月30日(金)
被爆者が全員勝利
東京地裁 「超党派で原爆症認定改めて」
88人もの被爆者が全国5地裁などで原爆症の認定をめぐって国と争っている「ノーモアヒバクシャ訴訟」で、東京地裁は29日、東京訴訟(第1次)17人の原告(死亡原告を含む)全員について、国の認定却下処分を違法として取り消す全員勝訴の判決を下しました。
午後3時すぎ、原告弁護団が「全員勝訴」と書かれた垂れ幕を掲げると被爆者や支援者から、いっせいに拍手が起きました。マイクを握った同訴訟全国原告団長の山本英典さんは、「これを契機に、原爆症の認定制度を改めてください。超党派で改定にむけて、力をあわせてほしい」と訴えました。
全国原告団・弁護団連絡会などは、「判決は、国の後退する原爆症認定行政を痛烈に批判する」内容だとの「声明」を発表しました。
判決後に開かれた「つどい」は、この判決を力に、全国で運動を大きく広げて、国会で政治的決着をめざそうとの発言が相次ぎました。日本共産党の小池晃副委員長と維新、生活の国会議員があいさつしました。