2015年10月22日(木)
国民連合政府「非常に期待」
とことん共産党 中野晃一上智大教授をゲストに
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インターネット番組「とことん共産党」が20日に放送され、戦争法に反対する学者らでつくる「立憲デモクラシーの会」の中野晃一上智大学教授をゲストに迎え、「戦争法廃止の政府をどうやってつくるか」のテーマで、日本共産党の小池晃副委員長と対談しました。司会は朝岡晶子さんがつとめました。
中野氏は戦争法反対の運動について、長年憲法を守る「不断の努力」を続けてきた人々の平和運動があったからこそ、学生団体のSEALDs(シールズ)などが参加し運動が広がったと指摘。なかでも「戦争したくなくてふるえる」などのスローガンで多くの女性が立ち上がったことにふれ、「安倍政権が上から目線で、国家権力で押し付けるのに対して、懸命ににらみ返している」と語りました。
中野氏は、日本共産党が提案した「戦争法廃止の国民連合政府」について、「非常に期待している。動きが早く、野党連携を模索するなかで良いことだ」とその意義を強調。戦争法反対の運動の中で「共産党は(国民と)“一緒に伴走している”と思っていた。だから(国民連合政府の)提案ができるんだと思った」と話しました。
小池氏は「戦争法案をシールズが『本当に止める』と言った。これを聞いたとき、自分はそこまで真剣にたたかってきたかと考えた。彼らの訴えに応えるためには共産党も変わらなければいけない、国会前に行った党の議員や党幹部はみんな実感した」と語り、国民の訴えが「国民連合政府」提案へと突き動かしたと述べました。
中野氏は「個人の尊厳を守るために立憲主義はある」と指摘。専制主義的な安倍政権に対し、「野党は個人の尊厳、権利、自由を守るために『連合』をつくるのだということでやっていただきたい」と強調しました。
さらに「『自由の敵』などと共産党アレルギーを持つ人にも、それは誤解であって、個人の自由や尊厳、多様性を守るための政策があり、そのために立憲主義を重要と考えているということを、工夫して伝え続けていただきたい」と話し、「国民連合政府」実現に向けて日本共産党へ熱い期待を寄せました。