2015年10月20日(火)
不服請求撤回を要請
沖縄防衛局に二見以北住民の会
|
米軍新基地が造られようとしている沖縄県名護市辺野古に隣接する二見(ふたみ)以北10区でつくる「辺野古・大浦湾に新基地つくらせない・二見以北住民の会」と汀間(ていま)区、三原区、底仁屋(そこにや)区の代表者らは19日、嘉手納(かでな)町の沖縄防衛局を訪れ、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しに対する不服審査請求と執行停止の申し立ての撤回を求める要請書を、調達部調達計画課の本田豊信課長補佐に手渡しました。
「二見以北住民の会」と汀間、三原、底仁屋の三区がそろって防衛局に要請するのは初めて。住民の会の松田藤子会長、汀間区の新名善治区長、三原区の比嘉徳幸区長、住民の会事務局の浦島悦子氏、東恩納(ひがしおんな)琢磨氏が出席しました。
要請書は、承認取り消しによって防衛局の作業は違法となったとして、作業中止と全ての資材の撤去を要求。審査請求と執行停止は制度の不当な乱用だと指摘し、直ちに撤回するよう求めました。
本田氏は「知事の取り消しは納得いかない」ため審査請求したと回答し、「海上の作業は中断しているが、陸上の部分は埋め立て承認に関連する工事ではないので引き続き進めさせてもらっている」と強弁しました。
東恩納氏は「工事は海も陸も一体のもの。そういうこじつけは悪質だ」と批判。新名氏は「防衛局に問題を解決しようという意思がない。強引な姿勢で県民の民意や誇りを傷つけている」と抗議しました。