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2015年10月20日(火)

きょうの潮流

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 イギリスの国会議事録は「ハンサード」と呼ばれます。19世紀初頭、議事録作成を請け負っていたロンドンの印刷業者ハンサードの仕事は仕上がりが早くて正確。余人をもって代えがたいことから名付けられました▼日本にも明治期の帝国議会以来、120年余の議事録があります。それをたどれば、今につながる国の成り立ちが見えてくるはず。国会の決定とその経緯を公正に記録し、国民に公開することは議会の根本にかかわる責務です▼「議場騒然、聴取不能」。戦争法の採決を強行した参院特別委員会での様子を速記録はそう記していました。しかし公開された議事録には、鴻池委員長判断で「可決すべきものとして決定した」「付帯決議を行った」と追加されていました▼歴史の検証になる議事録を与党が勝手に書き加える。しかも法案審議に生かすための地方公聴会の報告をせず、その記録を末尾に添付する始末です。議事録とともに国民の信頼も壊す行為です▼数々の汚点を後世に残した戦争法成立から1カ月。ウルトラ右翼政権は危険な本性をさらに。現職として初めて米原子力空母に乗り込み、はしゃぐ安倍首相。国家のために子どもを産んでという菅官房長官。時代錯誤の「一億総活躍」…▼お国のために死んでまつられることが最高の栄誉とされ、国民を戦争へ動員した靖国神社には今も閣僚が参拝しています。自分たちを憲法の上に置き、個人の上に国家を置く。こんな勢力を一刻も早く日本政治の議事録から消さなければ。


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