2015年10月19日(月)
米軍車両、花踏みつぶす
沖縄・名護 飲食店の駐車場に無断進入
幹線国道渋滞
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沖縄県名護市二見の国道329号線で18日午前11時すぎ、米軍の軍用車両5台が道を間違えて立ち往生。付近の飲食店の駐車場に次々に“無断進入”し、方向転換できず植えてある花卉(かき)を踏みつぶしました。国道では渋滞に巻き込まれた路線バスなどがクラクションをならして抗議しました。
現場は沖縄自動車道の許田ランプから辺野古方面に向かう、一般車両や観光バスなどがひんぱんに行き交う幹線道路。
米軍が無断で入り込んだ飲食店の駐車場は国道から数十メートル入り組んでおり、店内で作業をしていた店主(61)は、「突然、目の前に迷彩色の大型軍用車両が現れビックリした。開店して5年になるがこんなことは初めてだ」と唇を震わせました。
大小5台の米軍車両はいずれもタンク車などをけん引しており、駐車場や国道でもなかなか方向転換できず、道路の真ん中でけん引車をはずし、米兵が人力でけん引車を移動させました。
店主は「彼らは事前にコースを聞いているはずだ。国道の真ん中でけん引車をはずすことは道路交通法違反ではないか。日本人なら警察沙汰だ。店の花卉を踏みつぶしても“ソーリー”の一言で終わりだ。道路際の店の看板やノボリを支えるポールを引き抜こうとしたのでダメだといってやめさせた。こんな勝手は許せない」と怒りをあらわにします。
誘導中の米兵は記者の「(ルートの)ミスか」の問いに「イエス」としましたが、指揮官らしき米兵は「ノー」と否定しました。