2015年10月18日(日)
戦争法と貧困 表裏一体
反貧困全国集会に350人
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「反貧困全国集会2015」(同実行委員会主催)が17日、東京都内で開かれ、約350人が参加しました。
「生活が苦しい」と答えた世帯が過去最悪となるなか、全国各地の反貧困の活動を交流し、「貧困で、戦争で死ぬのはイヤだ! 民主主義の力で希望をつむぎ、生きぬくためにつながろう」との集会宣言を採択しました。
反貧困ネットワーク世話人代表の宇都宮健児弁護士は「政府は社会保障を大幅に切り下げる一方、防衛費を増額しつづけている。安保法制(戦争法)の成立でこの流れは進む。非正規労働者を増やす労働者派遣法の改悪などによって正社員は自衛隊だけという将来にもなりかねない。貧困をなくす取り組みは戦争阻止につながる」とあいさつしました。
SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の小林叶さんは、自身も大学卒業時に600万円の奨学金返済を負うと紹介。日本の高学費が経済的徴兵制につながると指摘し、「安保法制と貧困は表裏一体のもの」とのべました。
映画上映会や、貧困家庭の子どもの居場所づくり、生活保護基準相当で暮らす「下流老人」の実態についての分科会などで話し合いました。