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2015年10月16日(金)

東京 米軍横田基地 特殊作戦拠点に

オスプレイ配備・群司令部創設

米軍報告書

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 防衛省が15日に公表したCV22オスプレイ配備に関する米空軍の環境レビュー(審査報告書、1面所報)は、CV22配備に伴う米空軍横田基地(東京都)の大増強計画を明らかにしました。騒音や飛行回数も増え、首都圏全域に影響します。

 施設建設では2015〜20米会計年度にかけて、駐機場、格納庫、チャフ・フレア(レーダー探知妨害の散布物)、弾薬・装備の保管施設、シミュレーター(模擬訓練装置)などを追加・改修します。

 重大なのは、「群司令部」の追加です。防衛省は嘉手納基地(沖縄県)に置かれている第353特殊作戦群司令部を改組して、CV22やMC130(輸送機)などの特殊作戦飛行隊を指揮する新司令部の創設を明らかにしています。横田基地が文字通り、特殊作戦の拠点になる危険があります。

 人員は軍人・軍属など430人を純増します。これには家族が加わっていません。米軍「思いやり予算」で住宅や厚生施設などを建設するよう日本側に要求する可能性があります。

 また、影響を受ける飛行場・管制圏として、米陸軍キャンプ座間(神奈川県)周辺のキャスナー管制圏に加え、自衛隊管理の入間(埼玉県)、立川(東京都)、厚木(神奈川県)の各管制圏、さらに調布飛行場(東京都)も挙げています。

 横須賀(神奈川県)から日光(栃木県)にかけて関東地方を南北に縦断する横田基地の空路を使用する可能性も示しています。

 横田にはCV22を10機配備。これは他の航空機との交代ではなく純増になるため、騒音も増加します。レビューによれば、エンジンナセル角度60度の場合、横田に配備されているC130輸送機とほぼ同じになる見通しです(表)。建物のがたつきや、心理的不快感を発生させる低周波騒音の発生にも言及しています。 (竹下岳)

図
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