2015年10月15日(木)
環境・観光 影響は大
長野 JRリニアに不信
共産党調査
|
日本共産党国会議員団「リニア問題プロジェクトチーム」は13、14の両日、長野県内ルートのうち大鹿(おおしか)村と豊丘、喬木(たかぎ)、阿智の3村、南木曽(なぎそ)町を現地調査しました。熊谷秀樹阿智村村長、長尾勝大鹿村副村長ら行政関係者や住民との懇談では、不誠実な対応に終始するJR東海への不信や怒りの声が相次ぎました。
調査には、穀田恵二、藤野保史、本村伸子の各衆院議員、たけだ良介参院比例予定候補、唐沢ちあき同選挙区予定候補、党長野県議団(小林伸陽団長)、関係地方議員らが参加しました。
南アルプスを約13キロのトンネルで貫く大工事による環境破壊・生活破壊への不安、反対が渦巻く大鹿村。長尾副村長は「JR側は住民の理解がなければ着工できないと言うが、(状況は)進んでいない」と語り、地下水への影響、大量の土砂運搬車両(1日最大1736台)、送電線鉄塔問題などについて説明。同様の問題を抱える「山梨県や静岡県とも情報を共有したい」と語りました。
喬木村での懇談では「ルートの中心線が家の真上を通る。山梨の実験線も見たが騒音・振動がひどく、リニアが来たらとても暮らせない」(ルート上の女性)と悩みをぶちまけました。井戸水枯れ、トンネル工事排水による河川の氾濫への不安が強く、「計画自体をやめて」「凍結して再検討を」の声も相次ぎました。
南木曽町では「妻籠(つまご)を愛する会」の小林俊彦理事長が、半世紀がかりの地域観光への深刻な影響を訴えました。山下芳生参院議員、島津幸広衆院議員の両秘書も加わりました。