2015年10月5日(月)
政権打倒、国民連合政府に言及
全労協が全国大会開く
労働組合の共闘組織の全国労働組合連絡協議会(全労協)は4日、静岡県熱海市で第27回定期全国大会を開きました。
あいさつした金澤壽(ひさし)議長は、「国会は、労働法制改悪反対や戦争法案反対の声で取り囲まれた。戦争法案反対で若者や国民各層が結集し、新しい国民運動に発展しようとしている」と強調。「戦争法成立後も『選挙に行こうよ』と呼びかけ続けている。労働組合として受け止めなければならない。国民連合政府などさまざまな協議が行われているが、新しい運動に依拠して戦線をつくる必要がある」と訴えました。
運動方針案の報告をした中岡基明事務局長は、「来年参院選をめぐって連携が問われている。先日、日本共産党から国民連合政府の説明を受けた。議論の素材として、安倍政権打倒に前進させていきたい」と指摘。方針では、▽春闘で生活と権利を守る▽日本航空解雇撤回闘争などすべての争議で勝利▽中小・非正規雇用労働者のたたかい▽最低賃金大幅アップ▽公務員攻撃とのたたかい▽労働法制改悪反対▽脱原発社会の実現▽反戦平和―などを提起しました。
討論では、「非正規雇用労働者の正社員化・均等待遇を求め、株式上場にあたって国民のための郵政を守りたたかう」(郵政産業労働者ユニオン)、「戦争法案に公共交通労働者として反対した。交通の安全を守る」(国労)などの発言がありました。