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2015年10月3日(土)

橋下新党 政権すり寄り強める

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 地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長らは1日、「新しい国政政党」として「おおさか維新の会」の結成を表明し、今後、議員を集めるとしました。橋下氏らが2012年に国政進出を目指して結成した「日本維新の会」は、この3年あまりの間に離合集散を繰り返してきました。さらなる分裂を経ての“再出発”という姿に孤立感が漂います。

路線対立

 橋下氏らが8月、前年結成した「維新の党」から離党表明して新党構想を打ち出したことから、分裂の動きが激化しました。

 橋下氏の動きに批判的な議員は分裂の流れについて、「野党結集ではなく、現在の安倍政権に協力したい勢力が党内にいて、その路線対立が最も大きな要因」(初鹿明博衆院議員、9月4日付ブログ)と説明しています。

 戦争法案をめぐり橋下氏が安倍政権に協力姿勢を強めたことが、かえって同氏の党内での孤立を深めたのです。5月の住民投票で大阪都構想が否決され政界引退表明に追い込まれたことも、橋下氏の影響力の低下を加速していました。

 「おおさか維新」は「再出発」を掲げますが、綱領案では従来の改憲・新自由主義路線を維持。否決された「大阪都」構想を再提示するなど、なんら反省を示していません。

 戦争法廃止へ野党協力が本格的に議論される中、橋下氏は1日の会見で「民主、共産と(共闘の)話をするなんて信じられない」と「維新の党」を非難し、政権にすり寄る姿勢を改めて示しました。大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事も「安倍政権とは価値観が合う」(「日経」10月1日付)と語っています。

 新党結成とは、安倍政権への協力姿勢をこれまで以上に強める橋下氏を中心とした“補完勢力”の純化の動きにほかなりません。

分け取り

 他方、今回「維新の党」から「おおさか維新の会」に移行を表明する橋下派議員は、いまだに「維新の党」の党籍を離脱しないという不可解な状態です。背景には政党助成金の「分け取り」をめぐる醜い争いがあります。

 橋下氏は、松野頼久代表ら「維新の党」執行部を「偽者の維新」と述べ、「金がほしいとか名前がほしいとか言うなら全部くれてやったらいい」「金にがめつい人はじきに消滅する」とこき下ろしています。松井氏も、分党(=金の分け取り)を認めない松野氏らに対し「守銭奴のような話」とののしっています。

 これまで橋下氏が率いてきた「維新」は、既得権益打破を掲げながら、最大の既得権益である「政党助成金」には手をつけず、収入(2013年)の7割以上を税金でまかなってきた“官営政党”そのものです。

 12年に国政進出を表明した際には、「綱領」とした「維新八策」に一度は「企業・団体献金の禁止」を掲げたものの、「選挙はただでやれない」(橋下氏)などと述べ、すぐさま党首自ら公約をほごにしました。新党もまた「既得権益打破」を掲げますが、空虚に聞こえるだけです。

 (中川亮、北野ひろみ)


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