2015年10月1日(木)
基地問題は人権問題
翁長知事「決定権なく理不尽」
沖縄県議会
|
翁長雄志沖縄県知事は30日、県議会で沖縄の米軍基地問題について、「人権問題であり、沖縄に自己決定権がなく、理不尽だ」と述べ、強圧的な日本政府の姿勢を強く批判しました。自民党県議の代表質問に答えました。
翁長知事は、米軍基地が県民の土地を強制接収し建設された形成過程や、米軍の相次ぐ事件・事故による県民の不安や恐怖を代弁。「こうした歴史的事実を学べば学ぶほど、基地問題は人権問題であるとの気持ちを強くした」と述べました。
沖縄の自己決定権について問われた翁長知事は、「多くの県民が基地の存在に違和感を持っており、70年前の悲惨な地上戦だけではなく、将来に向けても不安を感じている。自己決定権がないため、長きにわたり基地問題に翻弄(ほんろう)されるようでは、沖縄に生まれた政治家として沖縄の将来を担う子や孫に責任が持てない」と強調。辺野古の米軍新基地建設に伴う前知事による埋め立て承認の取り消し手続きを着実に進めていく考えを改めて表明しました。