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2015年9月30日(水)

将棋新人王戦

初戦 大橋三段が快勝

菅井六段の穴熊攻略

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(写真)第1局を制し検討する大橋三段(左)と菅井六段=29日、大阪・関西将棋会館(撮影・峯松進)

決勝三番勝負

 菅井竜也(すがい・たつや)六段(23)と奨励会の大橋貴洸(おおはし・たかひろ)三段(23)との対決となった第46期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局は29日、大阪市の関西将棋会館で行われ、午後2時44分、大橋三段が86手で勝ちました。第2局は10月14日(水)に同所で行われます。

 振り駒で菅井六段が先手。振り飛車対居飛車の対抗形に。序盤はほとんどノータイムの速い進行でした。

 42手目△5六歩から△5二飛と回って▲5八歩と謝らせて後手の作戦成功。

 49手目、先手▲3五歩の仕掛けに後手も△8六歩と激しい攻め合いに出ました。

 昼食休憩前の△7八と▲3五金の局面は早くも勝負どころ。先手の攻めがうるさいと見られましたが、△3五同角▲同飛に△2四金で▲3八飛と、飛車を追い返して後手のペースになりました。

 66手目△3六桂に、控室では「ひじょうに厳しい」の声があがり、着実に穴熊を攻略しました。

 勝った大橋三段は「展開が速く気を使う将棋でした。自分の力は出せた」と振り返り、菅井六段は「△2四金に▲3八飛では▲8三歩で勝負すべきだった」と述べました。

 立ち会いの脇謙二八段は「大橋三段が菅井六段の力を出させないよう工夫してうまく指した。決勝に勝ち上がってきただけのことはある」と評価しました。

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