2015年9月29日(火)
パリで反戦争法集会
日本の運動に連帯 安倍首相退陣を
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【パリ=島崎桂】パリ中心部のシャトレ広場で27日、日本の戦争法の廃止を求める集会が開かれました。パリ在住の日本人や韓国人、フランス人ら約70人が参加。同法に反対する日本の市民運動への連帯を表明し、「安倍政権の退陣」を求めました。
集会は、在仏アジア人やフランス人で構成する市民団体「ソリダ・パリ」(アジアの平和と民主主義を求める在仏市民の会、9月3日に結成)が呼び掛けたもの。集会では各国市民がマイクを握り、安倍首相の強引な手法を批判しました。
参加者は「アジアの平和のために」「だれの子どもも殺させない」などと書かれたプラカードを手に、戦争法の廃止に向け「最後まであきらめない」と唱和。日中韓仏の4カ国語で書かれたビラを配布し、「(安倍首相は)ナショナリズムを煽(あお)り、平和憲法改定への駒を着々と進めている」「強行採決後も、全国に広がった市民の反対運動や署名活動が止まることはない」など、日本の状況を知らせました。
集会に参加した男性(56)は、「安倍首相は(戦争法の目的について)『日本人の命を守るため』と説明するが、海外在住者からすれば、テロの標的になる危険が増すだけ。日本は平和憲法を基にしてこそ、国際的な貢献ができるはずだ」と語りました。
パリで働く韓国人のユン・サンゴンさん(40)は、「韓国でもナショナリズムが強い力を持つことがある。こうした力に対抗するため、平和と友好を求めるアジア各国の人々の協力が必要だ」と話しました。