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2015年9月29日(火)

きょうの潮流

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 元プロレスラーの北斗晶さんが乳がんの手術を終えたことを自身のブログで報告しました。芸能界の先輩やファンのたくさんの励ましが寄せられています▼北斗さんといえば、元気印のイメージが強い。ご本人も子どものころから「体力には自信があった」と本紙日曜版のインタビューで語っていました(2005年)。北斗さんが乳がん検診を受けていたのに塊は2・5センチの大きさだったことに、少なからぬ女性が衝撃を受けました▼12人に1人の割合でかかる乳がん。早期発見と治療で最もよく治る、がんとされながら、年に1万3千人以上が亡くなり、1980年の3倍にもなっています▼専門医は定期検診と自己点検を勧めます。でも、検診を受ける女性は3割ほど。8割を超える米国や7割の英、仏とは格段の差があります▼がん全般について、検診を受けない理由を尋ねた調査があります。「時間がない」が47・4%でした。長時間労働が背景になっていないでしょうか。医療保険も適用されず、検査料は1万円前後。自治体検診だと2、3千円ほどですが、1割程度の受診にとどまっています。年齢制限や抽選と制約があるからです▼「乳は女の命…切れば女は死ぬ」とは有吉佐和子作「華岡青洲の妻」の一節。手つかずの領域へ踏み込んだのは江戸時代の医師・華岡でした。1804年、世界初の全身麻酔で乳がんの手術に成功します。医療の進歩に加えて求められるのが受診率向上の施策。10月は「乳がん早期発見啓発月間」です。


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