2015年9月26日(土)
戦争法採決は「不存在」
学者ら申し入れで会見
署名3万超に
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学者や弁護士、作家らが呼びかけ人となった「安保法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める有志」は25日、衆院第2議員会館内で、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇参院安保特別委員長への「申し入れ」と賛同署名についての記者会見を行いました。同日午前10時までの5日間でネット署名中心に3万2101人の賛同署名が集まったことが報告されました。
「申し入れ」は、参院特別委での安保関連法案(戦争法案)など計5件の「採決」なるものを強行したことは「憲政史上、稀(まれ)にみる暴挙」と指摘、参議院規則の採決の要件を満たしておらず審議は未了だとして、法案の審議再開を求めています。
記者会見には、呼びかけ人の醍醐聰(東京大学名誉教授)、小中陽太郎(作家・ジャーナリスト)、澤藤統一郎(弁護士)、清水雅彦(日本体育大学教授)らの6氏が出席。醍醐氏は「『採決』なるものはそもそも存在しない。廃止の運動を広げるにあたって、このことを大事にしていきたい」と話しました。
小中氏は「テレビ中継などをみても採決不存在は明らか。署名で寄せられた声をむだにしないようにさらに運動をすすめていきたい」と述べました。
会見に先立ち、山崎参院議長あての申し入れ書・署名を提出。鴻池安保特別委員長あての申し入れ書も提出しましたが、この日は署名は受け取らないとの対応だったと報告しました。