2015年9月23日(水)
反原連がイベント
ミサオ・レッドウルフさん 安倍政権倒し原発止める
奥田 愛基さん 民主主義は参加してこそ
鎌仲ひとみさん 話し合える場つくりたい
原発ゼロ、再稼働反対を求めて22日、首都圏反原発連合(反原連)が東京・日比谷公会堂で開いた「KEEP CALM AND NO NUKES!」。トークセッションや講演、アーティストによるライブがおこなわれました。
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トークセッションには、精神科医の香山リカさん、慶応大学教授の金子勝さん、映像作家の鎌仲ひとみさん、社会学者の上野千鶴子さん、シールズの奥田愛基(あき)さんが出演。原発再稼働や、安倍政権の暴走をどう止めていくかなどをテーマに話し合いました。
進行を務めた反原連のミサオ・レッドウルフさんは、運動によって民主党政権は「2030年代原発ゼロ」を決めたが、安倍政権はエネルギー基本計画で原発推進にかじを切ったと指摘。「原発を止めるために、安倍政権を倒さなければならない」とのべました。
「安保法制反対では若者の思いに引きずられて行動した」と切り出した上野さんは「3・11以降、首相官邸前での、うまずたゆまぬ運動の継続があったからこそ、今の風景が生まれた」と強調しました。
香山さんは「みなさんが抗議の場をつくり続けてくれたから、私も自主的に声をあげることができるようになりました。自分は孤独ではないと思えるようになりました」と語りました。
原発事故を扱った映画の上映会をおこなっている鎌仲さんは「今はまだ声があげづらい人にも、自分には何ができるかを考え、話し合える場をつくっていきたい」と発言。
金子さんは「生きるための言葉を届けたときに、民主主義は力をもつと思う。そのために主張し、安保法制や原発再稼働など、おかしいことには声を出していきたい」と話しました。
「全国各地で『今やらないと』と思い立ち、行動するという連鎖が起きて、今の状況が生まれていると思う」と話した奥田さん。「民主主義は、制度としてあるだけじゃダメで、人びとがちゃんと参加しないと劣化していく。民主主義とは他者と生きる能力だと思います」と語りました。