2015年9月23日(水)
紙・塩川議員が被災地調査
住宅・農地 切実要望
茨城・常総 “畑に60センチ土砂” “医療機器全滅”
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日本共産党の紙智子参院議員と塩川鉄也衆院議員は21日、関東・東北豪雨で鬼怒川(きぬがわ)の堤防が決壊し深刻な洪水被害を受けた茨城県常総市に入り、農業への被害状況や医療機関の被災状況を調査し、関係者から要望を聞きました。
調査には共産党県議団と市議団も同行しました。同市三坂町で農業を営むAさんは、堤防決壊で「畑に約60センチの土砂が堆積した。再生には、2年から3年かかる」と話し「刈りとった米も農業共済の対象にしてほしい」と訴えました。
地域医療を支える「きぬ医師会病院」では、中川邦夫院長が「1階部分が水につかり、医療機器が全滅した」などと被災状況を説明。紙氏らに「早く機能を回復したい。国に支援をお願いしたい」と要望しました。
一行はその後、市役所を訪ね、高杉徹市長と懇談。市長は、被災で大量に出たゴミの処分状況などを報告。きぬ医師会病院への支援などを求めました。
一行は、約120人が避難している石下体育館や堤防決壊の現場がある若宮戸地区を周り、市職員や住民らから要望を聞きました。
若宮戸地区の住民からは「床上浸水で床下にヘドロがたまり、床もすべて張り替えが必要な状態だ。住宅再建への助成をしてほしい」などの声が寄せられました。
紙氏は「24日の参院災害特別委員会で常総市の問題を取り上げたい。お聞きした要望の実現に力を尽くします」と話しています。