2015年9月19日(土)
平和主義破壊、立憲主義破壊、民主主義否定 三つの大罪を指弾
内閣不信任決議案 志位委員長が賛成討論
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共産、民主、維新、社民、生活の野党5党は18日午後、戦争法案の成立を断固阻止するために、安倍内閣不信任決議案を大島理森衆院議長に共同提出しました。同日夕の衆院本会議で各党党首が賛成討論にのぞみ、戦争法案を強引に押し通すことは立憲主義の蹂躙(じゅうりん)、国民主権の否定であり許されない暴挙だとして、安倍内閣の速やかな退陣要求を突き付けました。
日本共産党の志位和夫委員長は、安倍政権が戦争法案をゴリ押しすることで犯してきた「三つの大罪」―(1)憲法の平和主義を壊す、「海外で戦争する国」への暴走、(2)解釈改憲による立憲主義の根底からの破壊、(3)異論や批判に耳を傾けない民主主義否定の姿勢―を厳しく指弾しました。
そのもとで今、国会前で、全国で、燎原(りょうげん)の火のように広がる戦争法案反対の自覚的・自発的な国民のたたかいに言及。「戦後かつてない新しい国民運動です。戦後70年、憲法の理念、民主主義の理念が国民の中に深く根をおろし、豊かに成熟しつつあることを示しています。日本の未来にとって大きな希望です」と展望しました。
そのうえで、「この国民の歩みを止めることは誰にもできません。国民のみなさん。憲法の平和主義、立憲主義、民主主義を貫く新しい政治をつくりましょう」と力強く呼びかけるとともに、「この国民の声が聞こえないもの、聞こうとしないものには未来はない」ときっぱり断じ、戦争法案の廃案とともに、安倍内閣の速やかな退陣を強く求めました。
民主党の岡田克也代表は「憲法違反は明瞭で、強行採決は戦後民主主義の否定だ。即時退陣を求める」と強く批判。維新の党の松野頼久代表は「立憲主義を理解しないものに総理の資格はない」と指摘しました。