2015年9月18日(金)
知事支えたたかう
基地断念へ 沖縄・北部島ぐるみ会議集会
沖縄県の本島北部地域の各市町村の「島ぐるみ会議」は16日、名護市で、同市辺野古の新基地建設と東村高江の米軍ヘリパッド(着陸帯)建設の断念を求める「やんばる大集会」を開きました。(「やんばる」は本島北部の通称)
翁長雄志知事が辺野古埋め立て承認の取り消し手続きを開始してから初めての大規模な集会となり、約1200人(主催者発表)が参加。「知事を支え、新基地とヘリパッド建設断念まで島ぐるみでたたかい続ける」とする緊急アピールを宣言しました。
稲嶺進名護市長は「県民のバックアップが知事に(取り消しの)英断、決断をさせた。正義はわれわれにある」とあいさつ。
翁長知事の「沖縄は大きな岐路に直面しており、県民には困難に立ち向かう強い信念と行動力をもって対応することが求められています。県民の強い意思がある限り、(新基地建設は)絶対に実現しない」とのメッセージが読み上げられると、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
各市町村「島ぐるみ会議」の代表者らは「現場に多くの人が結集して、たたかいを強固にしていこう」と呼びかけました。
集会前の学習会で、第三者委員会の委員を務めた桜井国俊沖縄大名誉教授が、埋め立て承認に瑕疵(かし)があると結論付けた報告書の要点を解説し、「委員会は法的瑕疵があることを120%の確信をもって断言した。法治国家では法的に瑕疵がある処分は取り消さねばならない」と述べました。