2015年9月18日(金)
強行採決直後の両院議員団会議
志位委員長のあいさつ
17日夕、参院安保法制特別委員会での戦争法の強行採決後に開かれた日本共産党両院議員団会議での志位和夫委員長のあいさつは、次の通りです。
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強行採決――言語道断の暴挙
みなさん。本当にご苦労さまです。いま、安倍政権・与党によっておこなわれた委員会での戦争法案の強行に対して、私は、みなさんとともに、満身の怒りを込めて抗議の声を突きつけるものです。(「よし」の声、拍手)
国民の6割以上が「今国会での成立」に反対し、憲法違反であることがこれだけ明瞭な法案を、そして、公聴会を開いたその直後に、こういうやりかたで採決をするというのは、二重、三重に、四重に言語道断の暴挙だといわなければなりません。(「そうだ」の声、拍手)
違憲の法案――採決することは民主主義の国では許されない
この法案は審議をすればするほど批判が広がりました。そして、6割の国民が「今国会での成立」に反対、8割の国民が「政府の説明が十分でない」といっている。こういう法案をいかに、政権党が国会で多数をもっているからといって、その力をもって強行することは、民主主義の国では許されない。憲法の主権在民の原則に反する暴挙だといわなければなりません。(「そうだ」の声、拍手)
この法案は、戦闘地域での兵たん、戦乱が続いている地域での治安活動、地球上のどこでも米軍防護のための武器使用、そして集団的自衛権――ありとあらゆる点で憲法違反であることは、いまや明瞭です。違憲の法案を通す権利は誰にもないと私は言いたいと思います。(「そうだ」の声、拍手)
公聴会直後の採決――民意無視のルール破り
国会の進め方としても、公聴会の直後に採決するというのはルール違反です。公聴会という国民の意見を聞く場を設けておきながら、その声を一顧だにせず、あれだけ豊かな、多面的な、そして真(しん)摯(し)な声にまったく耳を傾けることなく、採決を強行するのは国会のルールやぶりです。ですから、野党としては、この採決に対しては委員会に差し戻せと、共同して議長に申し入れたいと思います。(「よし」の声、大きな拍手)
たたかいはこれから――法案阻止に国民と連帯しよう
たたかいは、これからです。この法案をあくまでも阻止するために、あらゆる手段を行使してたたかいぬきたい。これから、まだまだたたかいは続きます。いま、続々と国会に多くの国民のかたがたが、矢も盾もたまらず、自らの意思で、自発的意思で、駆けつけている。本当にすばらしい、未来ある動きだと思います。この国民のたたかいに連帯して、最後まで頑張りぬこうじゃありませんか(「よし」「そうだ」の声)。頑張りましょう。(大きな拍手)