2015年9月15日(火)
廃案の声 国会包む
戦争法案緊迫 4万5000人
戦争法案をめぐって緊迫する週初めの14日夜、「強行採決絶対反対」「廃案」を訴える4万5000人(主催者発表)の人波で国会正門前の車道と歩道が埋め尽くされました(写真)。廃案を迫る大行動は午後1時からの座り込みから、夜の若者による集会まで終日続きました。午後6時半からの総がかり行動実行委員会による大集会では、日本共産党の志位和夫委員長、民主党の岡田克也代表ら野党各党の代表らがスピーチして手をとり合いました。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらがマイクを握りました。
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国会は北海道から沖縄まで全国各地から駆けつけた人たちで包囲されました。孫に戦争する国を残したくないと語る戦争体験者、子どもを抱いた若い母親、各地でデモに取り組む学生…。正門前はペンライトを持って続々と駆けつける参加者で身動きがとれませんでした。
スピーチした九条の会呼びかけ人でノーベル賞作家の大江健三郎さんは、「民主主義と平和憲法のもとで生きてきた80年の人生は奇跡のようなものだった。みなさんの力強い集まりは明日も続く。健闘を祈ります」と訴えました。
神戸市在住の高校教員の男性(53)は「陸上自衛隊に入った教え子に、戦場に行かせることのないようにがんばると約束した。あらゆることをやりつくして憲法違反の法案を廃案にする」と語りました。
2歳と4歳の息子と一緒に埼玉県から参加した女性(32)は、午前11時前から正門前に座り込みました。「必死に育ててきた子どもが戦争にかりだされるのは許せない。廃案の声を突きつけ、自民党政権を倒すまでたたかいます」