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2015年9月12日(土)

多国籍のオスプレイ広域整備拠点

統幕長「検討」 防衛相「誤解」

仁比氏が追及

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 自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が3日の記者会見で、垂直離着陸機オスプレイの広域整備拠点(リージョナル・デポ)の日本設置を「検討対象」と発言した問題で、中谷元・防衛相は11日、「誤解を招きかねないもので、しかるべき措置を取る」と述べ、火消しに追われました。参院安保法制特別委員会で日本共産党の仁比聡平議員の質問に答えました。

 河野氏は、仁比氏が暴露した昨年末の訪米記録で、防衛省が決めてもいないオスプレイの広域整備拠点の日本誘致を再三、米高官に要請。「軍部の独走」との批判があがっています。

 防衛省は、陸上自衛隊と米海兵隊のオスプレイの日米共通の整備拠点を木更津駐屯地(千葉県)に置くために手続きを進めています。広域整備拠点になれば、日米に加え周辺国も含めたオスプレイの整備拠点と化します。

 仁比氏は、オスプレイの「日米整備拠点」と「リージョナル・デポ」では全く概念が異なり、河野氏が両者を誤って発言することなどありえないと指摘し、「何を隠しているのか」と追及しました。

 中谷防衛相は「日本以外のオスプレイを整備することは予定していない」と述べるだけで、将来的な対象拡大に余地を残しました。

 仁比氏は、日米で配備を進めているF35戦闘機の広域整備拠点の場合でも、豪州・韓国といった外国軍機の飛来は避けられず、「整備基地の性格が一変する」と批判しました。

 中谷防衛相は、愛知県の三菱重工・小牧南工場(小牧基地)と東京都のIHI・瑞穂工場(横田基地)がアジア太平洋地域のF35の整備拠点になると説明(地図)。外国軍機飛来の法的根拠は「今後検討する」としか答えられませんでした。

 仁比氏は、運用面に加え、整備面の「日米一体化」まで“軍軍”間の暴走で進められようとしていることをあげ、「首相や防衛相とも違う認識を統幕長は発言している」と河野氏を国会招致するよう首相に決断を迫りました。

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