2015年9月11日(金)
台風被害見舞い要望聞く
沖縄 石垣市と竹富町で赤嶺議員
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は6、7両日、8月23日に襲来した台風15号で甚大な被害を受けた沖縄県石垣市と竹富町を訪れ、市町の幹部、農協、漁協、被害者から被害状況と要望を聞きました。
石垣市役所では漢那政弘副市長が、報告書を示しながら詳しく被害状況を説明しました。
人的被害は、軽傷5人。住宅被害は、全壊2棟、半壊3棟、一部損壊は現在確認中です。農産被害は2億2361万円、畜産被害は1億1780万円、水産被害は3010万円(8月31日現在)。
漢那副市長は、「公共施設関係の被害が多く、報告書を作成した以降、被害額が増えており、約9000万円になっています」。
市の総合体育館と市立八島小学校体育館の屋根、天井が破損し、応急措置としてブルーシートがかけられています。電柱が折れる被害も起きており、電線の地中化を継続して取り組む意向です。
八重山漁業協同組合では、上原亀一代表理事組合長と伊良部幸吉代表理事専務が説明しました。
破損した石垣漁港の浮桟橋について上原会長は、「設備が古く、補修、補修できた。補修しても、同程度の台風が来たとき耐えられるか」と頭を抱えます。
登野城地区の養殖場では、いけす16基が破損し、養殖中のヤイトハタが流出しました。被害総額は300万円にのぼります。伊良部専務は、「出荷サイズになるまで2年間、手塩にかけて育ててきており、業者の痛手は大きい」と話しました。
JAおきなわでは、照屋武美八重山地区営農振興センター長らが応対。照屋センター長は、「今回は、牛舎がたいへんで、上部がほとんど飛ばされました。赤嶺議員が昨日行かれた兼松正純さんの牛舎が一番ひどかった。畜産にもっと力を入れたいが台風被害があり、二の足を踏んでしまいます」と訴えました。
竹富町では、議会開会中の合間をぬって川満栄長町長が被害状況を説明しました。
同町の調査では、被害総額6418万円、うち農作物の被害は4163万円に上ります。サトウキビの被害が最も多く、4163万円、畜産関係では700万円の被害が出ています。台風15号より2週間前の13号の方が被害は大きかったという川満町長。「国に支援策があるのであれば、こういう状況ですので、ぜひお願いしたい」と協力を要請しました。
町は、台風15号で破損した下地島の桟橋の修繕費を補正予算に計上しました。同町長は、「この件できょうも議員から、壊れないよう港湾として整備すべきではないかとの質問が出されました。牛の積み出しに使う桟橋ですから早く使えるように計上したのですが、もっともな意見です」。
赤嶺議員は、「国会に戻り、関係する省に聞きたいと思います」と応じました。
この件について農水省から10日、赤嶺室に「査察官が現地に入りました。原状回復が原則ですが、必要であれば、強度も確保したものになることも検討したい」と回答がきました。
赤嶺議員は、「現在ある法律から出発しては、被災者の支援はできない。被災者の現状から出発し、救済のしくみをつくらせなくてはという思いを新たにしました」と語りました。