2015年9月10日(木)
心理職国家資格化に賛成
田村氏 “身分保障の拡充期待”
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日本共産党の田村智子議員は8日の参院文教科学委員会で、公認心理師法案について、心理職(カウンセラー等)が国家資格化されることで「心理学に関する専門性が保健医療、福祉、教育分野で公的に認められ、身分の保障等につながることが期待される」と賛成を表明しました。
田村氏は、文科省が、生徒の問題行動への対策が重視されている学校200校に週5日のスクールカウンセラーを配置する予算を概算要求しているものの、「1日4時間週5日勤務では、社会保険の適用除外になる可能性が高くなる」と指摘し、「身分が不安定なスクールカウンセラーを増やすことのないように」と要望。下村博文文科相は「身分のあり方について、しっかり検討したい」と答弁しました。
また、不登校の子どもへの支援では、子どもが追い詰められているような場合、スクールカウンセラーが「学校にこなくていいよ」と対応することも必要だと指摘。下村氏は、いじめで苦しむ児童生徒の緊急避難としての欠席が弾力的に認められるよう通知していると述べた上で「スクールカウンセラーが不登校の児童生徒の心の負担を軽減するため、無理をしなくていいむねを助言することはある」と答えました。
同法案は、9日の参院本会議で可決・成立しました。