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2015年9月5日(土)

自衛隊基地ジブチ、すでに兵たん拠点

井上氏「法案先取りで重大」

参院で防衛相

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 「海賊対処」のためとしてアフリカ北東部・ジブチに置いている自衛隊基地について、防衛省が2013年から南スーダン共和国へ展開するPKO(国連平和維持活動)への兵たん拠点としても活用してきた実態が、初めて明らかになりました。中谷元・防衛相が4日の参院安保法制特別委員会で、日本共産党の井上哲士議員の質問に答弁しました。

 中谷防衛相は、海賊対処以外にも「南スーダンPKOへの物資輸送などに際してジブチを利用している」と明言しました。防衛省の深山延暁(みやま・のぶあき)運用企画局長は、C130輸送機によるジブチの活用実績が13年11月、14年5月、同12月、15年5月の計4回にのぼることを明らかにしました。

 ジブチ基地について政府はこれまで、「あくまで海賊対処活動のための拠点」だと説明。中谷氏は、ジブチ基地の用途拡大について、13年末策定の防衛大綱にもとづき今年度に調査費を計上しているなどと釈明しました。

 しかし、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は昨年末の時点で、「ジブチは海賊対処のみならず、他の活動における拠点にしたい」との方針を米側に伝達していました。防衛大綱の策定にも先がけて用途を拡大させている実態が明らかになった形で、井上氏は「海外活動の強化が(国会答弁や戦争法案の)先取りで進んでいるのは、きわめて重大な問題だ」と批判しました。

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