2015年9月4日(金)
学テ入試活用を批判
大平氏「教育ゆがめる」
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日本共産党の大平喜信議員は2日の衆院文部科学委員会で、全国学力テストの問題点を指摘し実施しないよう求めました。
同テストは全国の小学6年と中学3年全員を対象に毎年、実施しています。今年、大阪府教育委員会は実施10日前に突然、学力テストの結果を高校入試の内申点に反映する方針を発表しました。大平氏は、高校入試に直結する学力テストの活用が認められるのかただしました。
下村博文文科相は「高校入試に用いることは認められないと松井(一郎)知事に伝えた」と答弁。現場の混乱を避けるため今年度に限り例外的に認めたと述べました。
大平氏は「現場の先生方や保護者の不安や反対意見に耳を傾けずに決定した大阪府教委と、容認した文科省に強く抗議する」と発言。そもそも文科省が「(学力テストで)測定できるのは学力の特定の一部分」であり、「序列化や過度な競争が生じないよう十分配慮が必要」だと実施要領で示しているのに、都道府県、市町村、学校の平均正答率公表まで認めてきた文科省の姿勢が問われていると指摘しました。
大平氏は、「学テ対策」と称して休み時間や放課後まで使って繰り返し過去問演習を行わせているなどの事例を示し、教育をゆがめる学力テストは廃止せよと求めました。