2015年8月29日(土)
参院本会議 マイナンバー拡大法案可決
山下氏“漏えい・悪用の危険”
衆院に回付
国が国民の個人情報を一元的に管理・活用するマイナンバー(共通番号)法と個人情報保護法の改悪案が28日の参院本会議で可決。参院で修正したため衆院に回付されました。自民党、民主党、公明党、維新の党などが賛成。日本共産党、社民党、生活の党は反対しました。
改悪案は、マイナンバーが施行もされていないのに、プライバシー性の高い個人の預貯金や特定健診情報などについても利用対象に拡大するもの。
参院では日本年金機構の情報流出事件の発覚を受け、同機構の個人番号利用と情報連携の実施を延期するなどの修正を行いました。
日本共産党の山下芳生議員は27日の参院内閣委員会で反対討論にたち、「一つの番号で国民の個人情報を照合させるマイナンバーは、情報漏えいや悪用の危険を高める」と強調。10月実施予定のマイナンバー制度を中止するよう求めました。
個人情報保護法改悪案については、目的に「新たな産業の創出」との文言を加えることにふれ、「個人の権利利益の保護を後退させかねない」と指摘しました。