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2015年8月28日(金)

きょうの潮流

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 学校が始まります。内閣府がここ40年余分の記録を調べたところ、子どもの自殺が休み明け前後に増え、夏休み明けの9月1日は突出していました▼学校に行くのがつらい。追いつめられた気持ちを思うと胸が痛みます。いま学校の内外で子どもたちをめぐる痛ましい事件も相次いでいます。そんなときこそ、親子や教師、地域の人びとが膝を交え、心を通わせることが求められているのでは▼30年ほど前、子どもの暴力が問題になっていた頃、一冊の本が親や教師に力を与えました。ドラマ「3年B組金八先生」のモデルになった三上満さんの『輝け子どもたち』です。本紙日曜版の連載をまとめたものでした▼子どもは、いつも良いところと悪いところをあわせもった、ゴツゴツとしたジャガイモみたいな存在。「いやみ放送局」から「はげまし放送局」へ。親や教師は子どもの輝きに反射し、一緒に光ってやれるミラーボールになろう―。豊かな実践例を通し、子育ての視点や教師との絆を発信しました▼どの子も大切にされる学校や社会、政治をめざし、運動の先頭に立ってきた満さん。「人生は夢とロマン」が口ぐせで、宮沢賢治の研究家としても知られました▼「憲法九条を守れるかどうかが大きな分岐点になっている今、人類と地球、銀河と宇宙の明日へのイマジネーションを広げて生きる、ひとりひとりの小さな人間の集まりが、ますます必要になってくる」。子どもを守るために生涯をかけた、その遺志をしっかりと受け継ぎたい。


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