2015年8月25日(火)
新たな戦死者は「否」
戦争法案反対 宗教者が全国集会
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戦争法案に反対する宗教者による全国集会が24日、東京都千代田区の星陵会館で開かれました。呼びかけたのは、宮城泰年・聖護院門跡門主、山崎龍明・「戦争法案」に反対する宗教者の会代表、小武正教・念仏者九条の会代表、小橋孝一・日本キリスト教協議会議長など19人。宗教、宗派を超え約350人が集まりました。
賛同団体の代表らが発言。勝谷太治・日本カトリック正義と平和協議会会長は、「戦前、戦中において抵抗することができなかった苦い思いがある。また同じ過ちを繰り返してはいけない。声を一つのうねりにして、法案を廃案に追い込みたい」と語りました。
渡辺治・一橋大学名誉教授が基調報告し、「戦争法案の廃案が、アジアと世界の人々に対する最高の戦後70年談話になる」と述べました。瀬戸内寂聴さんがメッセージを寄せました。
採択したアピールは、「今宗教者がなすべきことは、再び戦死者の儀礼を司(つかさど)ることではなく、新たな戦死者を生み出そうとするすべての事柄に『否』と声を発すること」と述べています。
集会後、国会前で抗議行動に取り組み、「武力で平和はつくれません」と唱和。参加者は約500人に増えました。日本共産党の赤嶺政賢、宮本岳志の両衆院議員のほか、各党の国会議員が駆け付け、あいさつしました。