2015年8月12日(水)
「オール庄原」900人決起
自民県議 「この一滴、大河に」
広島県で集会
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広島県庄原(しょうばら)市で先月末に党派を超えて結成された「ストップ・ザ安保法制 庄原市民の会」は10日夜、同市の市民会館で市民集会を開きました。目標を大きく上回る約900人が参加し、「安倍政権の行為は、憲法を中心とする法的安定性を一方的に覆す暴挙であり、断じて許せない」との決議を採択しました。
同会は、同市選出の自民党県議の呼びかけで市議20人のうち公明党を除く19人が賛同。幅広い労働組合や女性団体も参加する全市民的な「オール庄原」の取り組みとして、全国的にも初の動きです。
会長の小林秀矩県議(63)=自民県連=は「憲法違反の法案は葬り去らなければならない。今日の集会はわずか一滴の滴かもしれないが、大きな流れになるように力を合わせていこう」とあいさつ。戦争を体験した81歳の女性や、3人の子どもを持つ母親など市民4人が決意を表明しました。
女性は「父に召集令状が来たとき、母は1歳にならない弟を背負って泣き崩れた。子どもは未来に向かって平和に育つ権利がある」と力説。母親は「戦争に行かせるために子どもを産む母親はいない。人を殺させるために子どもを育てる父親もいない」と話しました。